MFI解説 Part1 - 要点
Googleの「モバイルファーストインデックス」解説と、対策用ツール「MFIチェッカー」の紹介
※所属・役職は記事公開当時のものです。
電通デジタル
エクスペリエンス部門
広岡謙
MFIの仕様・注意事項・FAQ
Googleは検索システムの基幹である「インデックス」を、2018年3月以降「モバイルファーストインデックス」(以下"MFI")に段階的に移行しています。
今回はMFIの要点を出典付きで解説するとともに、「どんな対策をする必要がある?」「対策を急ぐ必要はある?」「MFI対策しないと、デメリットはある?」などのFAQ(よくある質問)に回答いたします。
Google公式情報
2018年現在、Google公式メディアやGoogle検索関係者が発表している確定情報と、その解説です。
MFIとは
Google検索の新システム「Mobile First Index」の略称。
Googleが検索順位の決定・検索結果画面での表示情報に利用する「インデックス」の作成に当たって、スマートフォン版のページの内容をPC版ページよりも優先して利用する。
検索順位への影響を最低限に抑えるため、一定条件を満たしたサイトから随時MFIに切り替えられる。
進捗状況(2018年6月時点)
2018年3月に、正式実装を開始※1。
2018年4月末の第二次ロールアウト以降、日本でも一部のウェブサイトがMFIへの移行を開始した※2。
移行方法(2018年6月時点)
Google側でコンテンツ・マークアップ・リンクなど複数の条件から「移行しても問題ない」と判断したウェブサイトがMFIに移行される。
判定条件は公開されていないが、Googleは以下の点に配慮することを推奨している※3。
①全ページ共通
スマートフォンでアクセスしたときに、以下の情報すべてを確認できる状態にする。
- PCでアクセスしたときには存在する、重要なコンテンツ
- PCでアクセスしたときには存在する、重要な内部リンク
- 構造化データ
- メタデータ(Title/description/altなど、一般ユーザーには見えない情報)
②別URL構成の場合
上記に加え、以下の5点にも注意する。
- PC/SP双方を「サーチコンソール」に登録する。
- PCからSPに「alternate」を、SPからPCに「Canonical」を設定する。
- PC/SP双方の「robots.txt」を確認する。
- 多言語ページでは、SPに「hreflang」を設定する。
- サーバの容量に注意する。
移行したウェブサイトには、GoogleサーチコンソールにGoogleからの通知が届く。
ウェブサイト側から「MFIに移行してほしい」「MFIに移行しないでほしい」などの申請を行うことはできない。また、一度MFIに移行したサイトがPCインデックスに戻ることはない※4。
出典一覧
※1^「Rolling out mobile-first indexing」、Google、2018/03
https://webmasters.googleblog.com/2018/03/rolling-out-mobile-first-indexing.html
※2^Google金谷氏のツイート、Google、2018/04
https://twitter.com/jumpingknee/status/991098889783595009
※3^「スマートフォン ファースト インデックスに関するおすすめの方法」、Google、2018/04
https://developers.google.com/search/mobile-sites/mobile-first-indexing
※4^「イベント「Google Dance Tokyo 2018」での会話より、Google、2018/04
この記事・サービスに関するお問い合わせはこちらから